・QSY顛末記



1)家探し
 それはGW前のとある日、会社の上司から東京本社への転勤を言い渡された事から「QSY顛末記」
が始まる。GW中は京都に野暮用があったので、明けてからインターネットを使って家探しを始めた。

 希望条件は以下のとおり、
・1戸立ての借家で家賃9万円まで。
・2LDK以上、庭付き、車庫付き、そこそこ大きなお風呂付き。
・エリアは多摩地区、埼玉南部(武蔵野線沿線)。

まずはネット上で、もっとも借家物件数があると思われる「ISIZE」のサイトを検索した。
希望条件にかなう物件が少なかったので、次に「インターネットタウンページ」で不動産業を検索。
力技で一軒、一軒 電話であたり、該当物件をFAXで送ってもらう方法を取った。

わかったことは、

・ 東村山、東大和、所沢近郊にはいくつかの該当する物件があったが、足が速く、土日に見学に
行くとよさそうな物件はすでに決まっていた。内情を聞くと5月、6月は結婚シーズンにも重なって
どうやら供給バランスが崩れている時期らしい。

・物件が出るのは特定の不動産屋に限られていた。又、同じ物件が複数の不動産屋から紹介
されてきた。どうやら不動産屋同士の仲介ネットが存在するらしい。

・日経新聞によると、日産村山工場の閉鎖の影響で、武蔵村山市の人口は1万以上減ったらしい。

武蔵野線を中心に調べていったが、越谷を越え、千葉県に入る所まで、とうとういってしまったので
方針を変え、少々、交通の便は不便だが武蔵村山付近の不動産屋を重点的にあたってみることに
した。Xから「そんな都合のいい物件なんかないんじゃないの?」というボヤキが、ちらほら聞こえて
来た4週目の週末。ようやく、そこそこ満足できるQSY先にありつけた。

借家にタワーというと、「よく了承もらえたね。」と言われるけど、事情をちゃんと説明し、現状の
写真等を見せて、イメージを持って貰えば、戸建なら案外容易に許可が得れるものだ。「現在、
建ててあるKT−20Rを移設したい。」と不動産屋さんに話しておいた所、大家さんから退去時
「基礎のコンクリを撤去する。」という条件でOKいただいた。

2)タワー移設

移設は時間も技術も持ち合わせていないので全てFTIにお願いした。社長の藤原氏に相談したところ、
KT−20Rだとノンコンクリはきつい。18Rなら例があるという。マルチバンドのクリスマスアンテナ
を考慮し、最終的には1立米のコンクリを打って、撤去時コンクリ毎引っこ抜く事とした。つまり
現状のタワーの基礎以外を引っこ抜いてアース板だけ購入し直し、そのまま埋めてしまう最も安上がり
な方法である。タワーの撤去作業はわずか3時間で終わった。基礎のコンクリは設置時深く掘り、地下
20cmの所で止めておいたのでそのまま切断し埋めた。この機会にと老朽化した50Mのアンテナと
ローテータだけ新品と交換した。
気になる費用だが、運搬いっさいを含め最新型リニアアンプ一式程度。JRL−3000F購入資金は
底ついたが、撤去運搬の手間と人手等を考えるとまったく安いと思う。ついでに契約外の関係ない移動
用アンテナ設備一式についても運送いただいた。感謝 、感謝!
QSYの翌々日には、7−1200Mまでのアンテナが建ちQRVできるようになった。
もっともシャック内は、まだリグが段ボールの中でとてもQRVできる状態ではなかったのだが。

3)アンテナ

・3.5M
新居の土地は100平方m。以前より遙かに狭い。3.5MはIVでは収まらずペント+IVとなった。
はじめタワーを基点に上から見て「へ」の字型にそれぞれ3.5M、3.8Mを張ったのだがマッチング
がいっこうに取れなく、対角線上「X」に張り直したところマッチングが取れた。
アンテナの張り方に注意しないと、近いバンド同士ではかなり干渉し合うらしい。

・1.9M
タワートップからワイヤーを降ろし、シャントフィード(タワードライブ)をあげたが、どうもうまく
マッチングがとれない。どうやら2.3Mあたりに合っているようである。20Rから18Rに変えた
ためどうもキャパシティが足りないらしい。アンテナの反対側にもう一本ワイヤーを平行に降ろしたと
ころ無事マッチングを取ることが出来た。ちなみにタワー上部にアメリトロン社のアンテナ切り替え機
をつけ、このアンテナも給電部から同軸で持ち上げ切り替え機につなぎ使用してみたが、同調に変化は
見られなかった。どうやらタワードライブ自体は同軸の網側には電波は乗っていないようだ。

  
・ありし日の山梨のアンテナシステム。・新居タワー設置中。基礎打ちする前に18m立ち上がってしまった!

4)免許
QSYの変更申請を出したところ既成局の申請だったため、すぐに予備免許が降りた。
もちろん落成検査は必要になる。又、電波防護法施行以前の免許であったため適合確認が必要となった。
うまいことにネットにはJG1SYK局の「電波防護計算プログラム」なるフリーウェアがあった。
このソフトウェアを用いると容易に防護指針適合距離を 算出することができる。

5)インターフェアー
東京は住宅密集地なので、とりあえずできる対策は極力送信側で行う事にした。

・ 同軸ケーブル
全てのアンテナの引き回し部分を12D−SFAとした。タワー内側南側に(南側だと紫外線があたらない)
同軸を通し、不要な放射を防ぐようにした。ローター上のアンテナ給電部は10D−FBとし、HFには
アンアンと呼ばれるトロイアルコアをそれぞれ10個ずつ挿入した。リグの出口等室内の引き回しは8D
−FBとし、パッチンタイプのコモンフィルターを同様に挿入した。(取り回しと12Dタイプの同軸
ケーブルに使えるトロイダルコアは手持ちになかったため。 )

  
・ タワー直下1.9Mタワードライブ給電部、     ・パッチンフィルター プラスチックで固定するため、
ケースは煎餅の缶にアクリルスプレーで防錆加工  屋外用には向かない。
したもの。左下の黒いのが入力部のアンアン。
200PFのドアコンと、エアバリコンを並列に
接続、同調を取る。

・ 電源
新居の電源は単層3線式40A契約だった。エアコン等の単独のブレーカーさえ
あれば容易に200V化できる。フィルターはローカルから特大級の250V40A
ラインフィルターを入手した。この手のモノは「でかかろう、重かろう、効くだろう。」
の三段論法で採用した。

  
・ 中央下のブレーカがリニア用の200V。     ・リニアの電源回り。左側上から250V40A
電気工事士なら?、金具一つを付け替える     ラインフィルタ ー、コモンフィルター、電源タップ。
だけで簡単に200V化が可能。

・ 棚
最近はやりのスチールラックを使用していたが、シャックが2Fだしアースの事
を考えるとインターフェアーが気になる。今まで使っていた折りたたみのベットが
いらなくなるのでばらしていたところ、ちょうど3 枚の板が棚と大きさが一致する
事に気がついた。リグとリニアの下にそれぞれひいて使用することにした。

・インターフェアー調査
どうやら道路向かいのアパートの共用アンテナにTVIが入ったようだ。アパート内の
無線屋さんから情報をいただいた。調べてみたところ共用アンテナの増幅機に
入り込んでいるようだ。これは管理人さんとの交渉となり少々やっかいだ。
落成検査はまだまだ遠いかなぁ?まぁ、こればっかりは気長に地道に、こつこつ
とやるしかないのだろう。



・ 防護用ネット
FTIからアドバイスを受け、盗難防止用簡易ネットを取り付けた。

 
・完成したアンテナシステムとシャック
20mh DP,TA-351-40,CL6DXZ,11,20ele,GPetc IC775DX2+JRL2000FH,IC780+trv+TL922/6,IC970etc



※10月23日に1KW免許の移設、変更検査に合格しました。

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